全年齢で安定した人気の職業
幼稚園児から小学校低学年を調査した、「将来なりたい人気職業ランキング」が発表されました。看護師は、昨年の2位から順位を下げて4位に後退しています。では、中学生ではどうでしょうか。こちらも、昨年2位から4位に後退しています。高校生では3位とそろそろ具体的な進路も決めるため、現実的な数値となっています。しかし、子どものなりたい職業調査はサンプル数が少なく偏りが大きいため、参考程度にしかなりません。ちなみに、13歳のハローワークでは、13位と低ランキングです。それでも、2000年台から比べると徐々に人気は上昇しているようで、医療現場も一安心といったところでしょう。
動機としては、どうでしょうか。小学生は、まだ白衣の天使のイメージ先行でしょう。中学生あたりは、イメージと現実が入り混じった混乱期です。高校生くらいになって、より具体的に将来性ややりがいなどをイメージしだすのでしょう。大学生になってから、転身する方も少なく無いです。介護福祉士や社会福祉主事を目指している過程で、看護という方法に行き着くのでしょう。社会福祉系学科を修了していれば、看護系学科は3年次から編入できます。
大人になるにつれて、イメージと現実のギャップもわかってきます。特に、看護師のそれは小さなものではないでしょう。しかし、そのギャップを乗り越えるだけの魅力が、看護師という職業にはあるのでしょう。ただし、同じ子供が一貫して看護師を目指していたかどうかはわかりません。ギャップを乗り越えたのか、ギャップを知って対象が変わったのかは、この統計上ではわかりません。